まず、ゲームの数だけ、ゲームの作者の数だけ構想の練り方があると思いますし、どれが効率がいいかとか正解だとかはさっぱりわからないのですが、
単に読み物として、または皆様のゲーム作りの参考情報として、普段だいたい私がやってる方法をご紹/介します。

レッツ構想ねりねり
テーマを決める
謎やギミックを思いついてから作る場合もありますが、私は脱出ゲームの舞台設定を作るのが好きなので、テーマを先に決めてから作り始めることが多いです。
ここでは記事タイトルの通り、もし「カフェ」をテーマに脱出ゲームを作るなら、と仮定して、頭の中で具体的になにをどう考えていくのか記載していきます。
画像が用意できるか検討する
テーマを決める際にネックになるのが、いい感じの画像を用意できるか、です。どんなに短いゲームでも必要な画像の数や種類は想像の10倍はあります(体感比)。
今回は「カフェ」がテーマ。
カフェの画像と言えばカフェ店内の背景、コーヒーカップやイスとテーブル??でしょうか。
「いらすとや」さんや、アイビスペイントのアプリ内素材をのぞいてみると、カフェに関するフリーの画像素材はたくさんありそうです。
画像の準備はなんとかなりそうですね!
テーマに合わせてネタ出しをする
さて、テーマはカフェで良さそうです。カフェからイメージできるものや、今回の脱出ゲームで使いたいもの、やりたいことをとにかく書き出してみます。
・コーヒーカップ
・ダイヤル錠で棚が開く
・カフェメニューにヒントがある
・色をそろえるパズル
・コーヒーの種類
・観葉植物がある
・イスとテーブルの数
・キッチンにメモが貼ってある
・おしゃれなランプ
・サンドイッチ
思いつくまま、気の向くまま、とにかく多めに書き出してみます。
なにも思い浮かばない時は対話型AIに聞いてみてもいいでしょう。なんなら「カフェをテーマに脱出ゲームつくって」と言ってしまえば全部構想を作ってくれるでしょう。
AIを使わない、AI使ったけど構想がうまくまとまらない場合は以下の項に進みます。
ネタを種類分けしてみる
ネタの羅列だけではなかなかまとまりのない、ふわっとしたアイディアですね。
なので個別の「ネタ」に種類や分類、ジャンルや性質を見てみましょう。
例えば、以下の通りに性質分けをしてみるとどうでしょうか。
・小さいもの:コーヒーカップ、サンドイッチ
・大きいもの:観葉植物、おしゃれなランプ
・文字に関連:カフェメニュー、キッチンのメモ
・数を数える:イスとテーブル
・種類がある:コーヒーの種類
・ギミック:ダイヤル錠、色パズル
こうして性質ごとにざっくり分けてみるだけで、なんだか構想が整ってきたように感じるから不思議です。

小さいもの?大きいもの?とは

小さいものは、手で持ち運べるくらいもの。大きいものは家具とか移動が難しいもの。アイテムにするか、部屋の置物にするかを考えるときに少し便利になるかなー?って感じです。
ネタ同士で関連するものを探す
ダイヤル錠
今回はダイヤル錠を必ず入れたいなぁ、という気分なのでダイヤル錠というネタから見ていきましょう。
ダイヤル錠はよくある数字のダイヤル錠。答えが3ケタのものにしてみましょう。
数字のダイヤル錠は数字や数という性質と相性が良いネタです。ネタ一覧を見返すと、「数を数える」という性質に分類した「イスとテーブル」というものがありました。
これを採用して、イスの数→1の位、テーブルの数→10の位が答えになる謎解きにしてみましょう。
しかし、3ケタの数字が答えなので、もう一つ要素が足りません。もう一つ何か数を数えるものが必要です。ここでまたネタ一覧を見返してみます。
・小さいもの:コーヒーカップ、サンドイッチ
・大きいもの:観葉植物、おしゃれなランプ
このあたりが、数を数えられそうな要素ですが、今回はイスとテーブルともう一つなので、同じ家具というジャンルでおしゃれなランプが相性が良いでしょう。ランプなら部屋の中に複数あっても違和感はありません。
これで、イス、テーブル、ランプの数を数えて入力させるダイヤル錠の謎解きが1つできました。
色を合わせるパズル
ダイヤル錠が完成したので、この勢いでもう一つの色パズルも考えてみましょう。
数字ではなく、色をそろえて回答させるパズルも脱出ゲームでよく見るギミックですね。
さて、何色にしましょう?赤、青、黄とかでも良いのですが、ちょっとしたコツとして、カフェの雰囲気に合う色だと作品の世界観にマッチしていて、謎解きにも絡めやすくなります。
例えば、黒、茶、白の3色はどうでしょうか。この3色ならば、なんとなくコーヒー、カフェラテ、ミルク…のように感じられるかなと思います。
コーヒーと言えば、ネタ一覧の中に「コーヒーの種類」というものがありました。
また、コーヒーの種類が書いてあるものと言えば、ネタ一覧の中に「カフェメニュー」という要素もありましたね。
指定したコーヒーの種類を色パズルで答えさせる。そのヒントはカフェメニューに書いてある。
これで色パズルも実装できそうです。
コーヒーカップの謎解き
ネタ一覧に真っ先に書いたコーヒーカップの出番がまだありません。
どうしましょう?
コーヒーカップの性質は「小さいもの」になっています。小さいものなので持ち運び…アイテムとして使うのはどうでしょうか。
コーヒーカップをアイテムとして持ち運ぶとしたら、客席まで運ぶまたは客席から回収する、という行動がカフェとして自然かなと思います。
オーダーをとってコーヒーを淹れて運んで…少し実装が複雑そうです。
一方で、飲み終わったカップの回収なら、テーブルをタップして「アイテム:空のカップ」を入手、キッチンの洗い場をタップして「アイテム:空のカップ」を置く、という方法を使えば比較的簡単そうです。
客席からカップ回収→キッチンへ片付ける…という謎解きですが、プレイヤーにその意図を伝えるヒントがあると丁寧ですね。
今回のヒントは実装が一番簡単そうな「カップを片付ける」という文章でプレイヤーに伝えてみましょう。
ヒント、文章…つまり「文字に関連」という性質と相性が良いです。ネタ一覧の中でちょうど「キッチンのメモ」というアイディアが残っていました。「カップを片付ける」というメモがキッチンに貼ってある、というように実装すればカフェの内装にも馴染んでいるでしょう。
順番を決める
これで、
・イス・テーブル・ランプの数で答えるダイヤル錠
・カフェメニューのヒントで答える3色パズル
・カップをキッチンに片付ける謎解き
ゲームの主軸となる3つの謎解きができました。
3つの謎解きを同時並行してプレイヤーに解かせることもゲームとしてはアリですが、今回は謎解きに解く順番を与えて流れを作ってみましょう。
順番を決めるのも好みですが、ゲーム冒頭は簡単なヒントや操作で解答できるもの、ゲーム終盤は難しく手間のかかるものを用意するのが一般的かなと思います。
「カップをキッチンに片付ける謎解き」は比較的簡単そうな謎解きなので今回はこれを最初の謎解きにしてみましょう。
そして、脱出ゲームの王道「ダイヤル錠」を最後の謎解きにします。
つまり、プレイヤーに解かせる順番としては
①「カップを片付ける」→②「色パズルを解く」→③「ダイヤル錠を解く」という流れにします。
順番を作るとは
そもそも謎解きやパズルを解いたら何かが手に入ったり、何かが起きたりするはずです。
これを利用して順番を作るのが自然でしょう。
①→②→③という順番であれば、
①を解くと②の謎解き解答に必要なものがそろう。次に②を解くと③の謎解きに必要なものがそろう。というようにしてみましょう。
今回考えられる方法としては、
①カップを片付けると→②色パズルが出現する
②色パズルを解くと→③ランプの灯りがともる
③イス、テーブル、灯りのついたランプの数でダイヤル錠が解ける
というのはどうでしょう。
不採用になるネタもある
ネタ帳の中に観葉植物とサンドイッチが残っていますが、ゲームとしてだいたいまとまったので、もったいないですが今回は謎解きには使用しないこととします。背景や装飾として登場させるくらいかなと思います。
ゲームの構想が完成しました!
テーマ:カフェ
主軸の謎解き3つ:カップを片付ける謎解き、色をそろえるパズル、イスなどの数で答えるダイヤル錠
実際に作ってみよう!
ここまでお読みいただきありがとうございます。
なんだか作れそうな気がしてきませんか?もし少しでもそのような気持ちになっていただけたなら、さっそく作ってみましょう!
この記事でご紹介したネタで良ければ、まるっとそのまま、もしくはアレンジして、ぜひ実際に手を動かして作ってみてください!
実際に作り始めると…
机上の空論とはよく言ったもので、実際に作ってみると、ここはどうすんだろう、画像が足りない、そもそもの構想に矛盾が出てきた…などなど、壁に当たることだらけです。

その分、スマホでゲームとして動いた時の感動は大きいです。
ゲーム作りの楽しさがこれからももっと広まることを祈念しています。




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